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day after day & 武松昭男のphoto日記

「捨てる」を廃棄する


先日、「欧州連合(EU)の主要機関は5日、域内で事業展開するアパレル事業者に売れ残った服や靴などの衣料品を廃棄するのを禁じる法案で大筋合意した。」という報道がありました。これから正式な承認手続きに入り、2年後から施行する予定。流行品を低価格で大量消費する「ファストファッション」による衣料品の廃棄拡大に歯止めを狙う法改正です。

売れ残った服を捨ててはいけない・・
EUの試算では、毎年廃棄される服は1人平均で12キログラムで、全体では1260万トンに上り、このうち再利用やリサイクルに回すのは22%で、大半は裁断・焼却されゴミとして処分されているとしています。

では、どうするのか。

1 消費者が購入した服が破れたり靴底がすり減ったりした際に、どれだけ簡単に修繕できるかを指数化し、商品タグに記載することも検討する。
2 製品の持続可能な要素を設計の初期段階から確実に考慮する。
3 再利用や別商品へのリサイクル、修繕、寄付などを促す。

EUは、もう「捨てる」「手離す」という概念そのものを廃棄することにしたのでしょう。分別して仕分けしてリサイクルやリユースというプロセスではなく、一旦「捨てる」「手離す」という行動自体を否定する。

EU圏内のフランスでは、2016年2月に売り場面積が一定以上の広さがあるスーパーに対して、売れ残った食品の廃棄を禁じる「食品廃棄禁止法」を制定しています。売れ残った食品は廃棄せず、フードバンクなどの団体に寄付したり、飼料として活用する。また1日180食以上を提供するレストランに対しては、「ドギーバッグ」の提供を義務化するなど、すでに「捨てる」こと自体を法で禁じているので、大きな驚きはありませんでした。さて、こうした波は日本にまで影響を及ぼすのでしょうか。


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写真 AC写真 作者:マカロニチョコレートさん

by AKIO_TAKE | 2023-12-07 22:20 | 環境