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day after day & 武松昭男のphoto日記

ごみにもトレンドがある


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時々、こんなことを言われます。「継続は力なりとは言うけれど、出前講師、そんなに長くやっていて飽きない?」
この一言、おそらく色々な意味が含まれているのだと思います。

単純に「飽きないの?」 
同じことばっかりやって進歩ないじゃん!! (悪意は無い)
地道にやってもねぇ 報われないよぉ~
システム、法律をつくる人に任せればいいじゃん など・・

地域事情や参加者の年齢層も違うし、故に飛んでくる質問も異なるので「そっちか!」と思わずのけぞりながら答えることもある。伝える言葉はほぼ同じだけれど、行政が発行するごみの出し方・分け方も見やすく、分かりやすく改訂されているし、10年前にはほとんど注目を浴びていなかったリチウム電池の出し方・処理の仕方などがいまでは前面に出ていたり、ごみだって、いつも同じモノばかりではないから、そういう意味ではゆっくりだけど変化はしている。

20年もやっていると、かつては40歳の人が60歳となり地域に戻ってきたり、20歳の人は40歳となり、まさに社会のセンターで働いていて地域のごみの出し方・分別までは手が回らない。
売っているものが変わっているのだから、当然ごみも変わります。使い捨てはともかく、ごみのほとんどはある期間使った後に出すから、そういう意味ではごみのトレンドは世間とズレていたり・・。
20年もやっているうちに相対する人やごみが変わっていくので、ごみのトレンドも伝える出前講師は地道にやる意義はあると思っています。

さて、
ごみ出し方や処理の仕方は行政が決め、市民に通知し、市民はそれに従って出しています。直接、日本の市民に影響は無くても、世界の人口増に伴うごみ量の増加は地球規模で各国が対応しなければ将来ごみの処理費にとんでもない金額を使うことになる。そんな報道が先月28日にありました。

「世界のごみ2050年に38億トン 昨年の1.7倍へ」という見出しの記事です。2023年に世界で発生したごみの量は23億トンで、2050年には1.7倍の38億トンに達するという試算を国連環境計画(UNEP)が公表したという記事です。試算は、家庭や小売店などから排出される年廃棄物を対象に算出したもので、対策を取らない場合、廃棄物の不適切処理による環境汚染への対応などで必要となる間接経費も含め、コストは最大96兆円に上ると指摘しています。記事の最後では廃棄物量を2020年の水準に戻せれば、コストではなく16兆円の利益につながる可能性があるとしています。96兆とか16兆とか、金額がデカすぎて実感が湧きませんが・・。

世界は広いからごみのトレンドも当然違うだろうし、日本で接するごみとは見かけ・形・成分も異なる。世界の情勢も気にしながら、地域という範囲でできることはやっておく。できることとは、ごみの出し方や分別のこと。単純な作業ではあるけれど、日々無意識でも、ちょっとでも分別を気にかけていれば急を要する環境の課題に向き合うことができると思います。「備え」というと防災、となりますが、突然膨大なコストを必要とするかもしれない環境の課題にも「備え」が必要な報道が増えているように思います。

出前講師はやがて訪れる環境危機に対する「意識」の熟成という役割もあるなぁと思います。


by AKIO_TAKE | 2024-03-03 22:10 | look/gaze