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day after day & 武松昭男のphoto日記

幸福は各人においてオリジナルなもの


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折角、新卒で入社したのに5月の連休前に辞めて転職してしまう若者。ここ数日、早くもそんな話題がテレビやネットニュースで流れ、この著書の「自分の人生を生きる」という章でも取り上げられています。テレビの中のおとなたちは、あまりの見切りのはやさに驚き、つい嘆き節を口走ってしまう人もちらほら。

新卒者が早々と退職を決心した理由はいったいどこにあるのか。入社前と入社後の社内の雰囲気や待遇の違い、想像していた仕事・やりたい仕事ではないなど、辞める理由はそんなところかと言えば実は全くそんなことではなく、退職を決心したのは、先輩や上司が少しも幸せそうに見えなかったから。

働くことは幸福に生きるための手段であり、人は働くために生きているわけでない。だから幸福まで犠牲にすることはない、というのが著者の見解。幸福は人に押し付けられるのものではなく各人にとってオリジナルなものであり、幸福の形は人によって違うのだから、自分の人生が他人と同じである必要はないし、比べることに意味は無い。自分の人生なのだから、自分の人生を生きてほしいと。

自分の人生を生きるために「つながり」を持つことが推奨されるが、その「つながり方」はホントに自分が望み、そして自分にとって必要なものなのかどうか。「つながり」や「みんな」という言葉に翻弄され、「支配され依存している」関係に陥っていないだろうか、「つながり」を強制されていないだろうか。いまの自分を顧みてそうしたことを検証するに適した一冊だと思います。

若者は、先輩や上司の表情から、不服従の勇気を失い、良心を痛めない組織人と感じたのだろうか。

岸見一郎氏HP https://kishimi.com/

出版社 ‏ : ‎ PHP研究所
発売日 ‏ : ‎ 2023/12/16
新書 ‏ : ‎ 256ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4569856217
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4569856216

by AKIO_TAKE | 2024-04-07 17:19 | book