人気ブログランキング | 話題のタグを見る

day after day & 武松昭男のphoto日記

避けて通れない「核のごみ」9

避けて通れない「核のごみ」9_a0259130_21251979.jpg

≪備忘録投稿≫

5月10日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた「文献調査」を受け入れると佐賀県玄海町の脇山町長が表明しました。北海道の寿都町、神恵内村に続き3例目となりますが、原発立地自治体としては初めての調査受け入れです。

町の面積が36平方キロメートルに対し、最終処分場は地下部分が6~10平方キロと想定され、処分場ができあがるとすれば町の地下の3分の1が放射性廃棄物(核のごみ)で占められること、そして2017年に経済産業省資源エネルギー庁が公表した、処分場として適性があるかを日本地図で色分けして示した「科学的特性マップ」で、地下に鉱物資源がある「シルバー」に町の全域が該当しており、このような課題も抱えて受け入れ調査が進んでいくことに。また、玄海町には石炭があるので、将来、資源目的の採掘を招く可能性があり「好ましくない」とされるそうです。

「科学的特性マップ」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/nuclear/rw/kagakutekitokuseimap/maps/kagakutekitokuseimap.pdf
「RKB毎日放送」
https://www.youtube.com/watch?v=YA-hq1YYyqs
「北海道ニュース」
https://www.youtube.com/watch?v=XICXKhpq1zw

経済産業省資源エネルギー庁の説明によると、使用済燃料は、再処理により、重量にして95%が再利用可能とされ、残りの5%は再利用できない廃液になります。これをガラス原料と融かし合わせ、ステンレス製の容器に流し込んで冷やして固めたものが「ガラス固化体」、このガラス固化体を高レベル放射性廃棄物(high-level radioactive waste)としています。ガラス固化体の大きさは、直径約40cm、高さ約1.3mの筒型で、総重量は約500kg。

また、原子力発電環境整備機構(NUMO)は、2024年3月末現在として、日本には、これまでに2,530本のガラス固化体が存在しており、また、これまで原子力発電で使われた燃料を全て再処理し、ガラス固化体にしたと仮定すると、その量は、すでにガラス固化体となっているものとの合計で約27,000本になると試算しています。
そしてNUMOは、現時点において複数の施設(処分場)の建設は想定していないとしています。国の計画に基づき、NUMOとしては、処分費用のスケールメリットを考慮して、ガラス固化体を4万本以上処分できる施設を1箇所建設するとしています。(NUMO ホームページより)

ある意味、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)は、個人が排出したごみではなく、日本全国民が使い終わった「国民みんなのごみ」です。その観点から関心を高めていかなければならないことは自明の理です。

参考 2023年12月12日 投稿 避けて通れない「核のごみ」8
https://tpdws2.exblog.jp/242010628/

AC写真 作者:minokikakuさん

追記 
「核のごみ」とは原発から出る使用済み核燃料を再処理する過程で発生する、高レベル放射性廃液をガラス固化したもので、人が近づくと短時間で死に至るほどの強い放射線を出す。地下300メートル以深の地層に埋めるとされていますが、その最終処分場はまだ候補地も決まっていない。

by AKIO_TAKE | 2024-05-11 22:21 | 環境