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day after day & 武松昭男のphoto日記

栄光と現実のギャップから立ち直る


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2019年制作 映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」 / 101分
案内サイト https://www.at-e.co.jp/film/parfums/

かつて、香水の調香師として活躍していたが仕事のプレッシャーから聴覚障害となり、地位も名声も失ってしまうアンヌと、離婚によって仕事も親権も失ってしまいそうな運転手の、再起をかけたヒューマンドラマ。失うことの不安、恐怖を抱えながらも、でもこだわりは失いたくない。

心は再起に向かいながらも、レストランで食事しているときのこと。数々の名作の香水をつくってきたアンヌはオーダーを取りに来た店員の顔を見ずにオーダーを終える。運転手は、離婚した妻がつけていた香水だったので香水の銘柄をいうのですが、アンヌは典型的な面白みのない香水と言い放つ。運転手はアンヌに「店員の髪の色は?」と質問するも、メニュー表しか見ていないアンヌはわからない。「匂いだけが人間じゃない」。運転手は料理を運んできた店員に「ふた言話しかけてみて」とアンヌを促す。しかし、「ありがとう」を2回言うだけ。運転手は「ありがとう」と「どうも」と言い、アンヌにふた言だと・・・浮かない顔のアンヌ、自己嫌悪にさいなまれながらも、ここから自分を変えなきゃととする様子が描かれ、「香水を作りたい」と心の奥にしまっていた言葉を吐き出す。

この歳で観たから共感できたのかなぁー


by AKIO_TAKE | 2025-05-30 10:10 | movie