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2014年 03月 11日 ( 1 )

「これくらい」を卒業

製造業にとって世界の生産工場と言えば、すぐに「中国」が思い浮かびます。その中国もかつての勢いは失われ、ポスト中国はどこなのか?の作業も始まっています。
中国の景況悪化は、分別した廃棄物を製品の原材料として中国へ輸出して使ってもらうリサイクル事業にも影響を及ぼしています。
輸出品としては、商品をパッケージするためのダンボール、建築資材としての鉄鋼、電子産業に利用する銅やニッケルなどの非鉄金属があります。

これら輸出品は日本をはじめ諸外国より「有価物」として中国の企業に買ってもらっています。しかし、近年は中国の安定成長にも陰りが見え始め、これまでのような品質では買ってもらえないという現象も起き始めています。今までは、建築資材としての鉄鋼と電子産業に利用する銅などが混ざった輸出品でも、豊富な労働力で原材料として使えるよう分けていたので「有価物」として価値の低いものでも買ってもらっていましたが、最近は手間暇のかかる質の悪い輸出品は、これまで通りの価格では買ってもらえない、とそんな話も聞こえてきます。

そんな中、中国の輸入廃棄物品質状況をチェックする機関が持込禁止や放射性物質の基準値超えなどの理由で3,000t余の輸入廃棄物を日本に返送したと発表しました。廃棄物からつくりだす製品の原材料は経済動向によって価格にも影響を与えますし、取引数量も上下動するのが常。このこと自体は、他の商品にもあてはまる事ですから対策云々に急を要する話ではない。ただ、日本からすれば、今後は中国よりも遠方に届けるための運搬コストなども考慮して、廃棄物から取り出す輸出品をより良質な製品の原材料としてお渡しする事を頭の隅っこにいれて作業をしておくことが必要となりそうです。現実的には、日本の輸出品のグレードは良いのですが、備えておくことに越したことはないですね。
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※写真はアルミ缶をプレスしたもので、実際は国内でアルミ缶などにリサイクルされています。本文とは関係ありません。

by AKIO_TAKE | 2014-03-11 18:15 | work