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2015年 06月 25日 ( 1 )

先日、環境省は、耐用年数を過ぎて、ごみとして出される太陽光パネルが2040年度に77万トンになり、国内で1年間に埋め立て処分されるごみの量の6%を占めるようになる、との推計を発表していました。同時に、埋め立て処分されている現状の大半は、パネルに含まれる鉛などの有害物質が懸念されるとして適正処分、リサイクルを推進する指針を作成するそうです。

平成12年に再生可能エネルギーの固定買取価格制度が導入されて以降、太陽光発電所や一般家庭の普及が進んでいること、そして、パネル寿命が約25年ということを勘案して、先々のごみの量を推測して公表したのでしょう。

将来、どんなごみを、どれくらい処分しなければならないか。万一、不法投棄や確実な無害化ができずに適正処分されず、二度手間三度手間のような事態が起きないよう、指針を作って事業者を指導する。

理想です・・・

一方で、こうした発表を見るにつけ、では放射性廃棄物の処分はどうするのか・・・使用済み核燃料を適性に処分する方法が定まっていない中、現在の日本の廃棄物処理技術において高い確率で無害化できる太陽光パネルの適性処分に不安感を与えるのは、なんか意図的なものを感じます・・・きっと、勘ぐりすぎなんでしょうけれど、原子力発電所の早期再稼働が儘ならぬ状況もあってか、再生可能エネルギーも先々問題ですよぉ~と言いたげです。

放射性廃棄物の処分については平成25年に資源エネルギー庁からも最終処分計画が発表されています。最終処分までのスケジュールと莫大なコスト費用には、ただただ、ため息のみ。計画書によれば、処分するガラス固化体(※)を4万本と想定し、処分地は地下500メートルから1000メートルに設定した場合のスケジュールが以下のように記されています。

・2000年に実施主体(原子力発電環境整備機構 NUMO)を設立
・2036年から操業を開始
・2086年に処分施設の解体・閉鎖開始
・2096年に坑道を閉鎖
・その後300年間モニタリング等の措置

そして4万本の処分費は約3兆円・・・詳しくはNOMOのウェブサイトにもありますので関心ある方はご覧ください。
意図的なものを感じる、と書きましたが、ただ私たちのいまの暮らしも、もはや電気なしでは成立しません。日本で最初の原子力発電が行われたのが1963年10月ですから、まさに私は原発とともに暮らしてきた世代です。いまは仮保管の状態ですが、そう遠くない将来に、放射性廃棄物の適正処分をスタートしなければならないはずです。

太陽光パネルのごみのことも大切ですが、約50年に亘って蓄積された放射性廃棄物のことも忘れてはいけないと思います。

(※)使用済燃料の再処理後に残る放射能レベルの高い廃液をガラス原料と高温で融かし合わせ、ステンレス製容器の中でゆっくり固めたもの。 出典 : NUMO
by AKIO_TAKE | 2015-06-25 22:44 | 環境