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2018年 07月 23日 ( 1 )

道しるべ

学問の世界で現代社会論、比較社会学等が専攻の著者 見田宗介氏。
私たちの社会はどの方向に進んでくのか、どのように新しい時代を切り開いていくのか。膨大なデータを分析して執筆された一冊。
「仕事」と一口に言っても「稼ぐための仕事」なのか「成功するための仕事」なのか、または「生きがいとしての仕事」なのか。あなたにとって仕事は、という問いかけに受け手側が思う仕事のイメージは微妙にずれている。少ないサンプルであればわずな誤差も、ちりも積もればなんとかでその誤差範囲は広がっていき、調査の狙い通りの結果を得られなくなってしまう。また「仕事」について問うにしても、異なる視点からの問いを準備し複合的にチェックすることで重心の変容を拾い出す工夫は欠かせない。

短い時間の中でのセミナーで「仕事」という大枠で問いてしまうと誤差の範囲に気づかぬまま進行し、とんちんかんな回答を導いてしまうリスクもある。そうしたリスクが発生することを再確認することができた一冊です。
そして、憲法改正の論が進行する中で、どうして戦うことや争いもやむなし、という風潮に社会が傾きつつあるのかという説明を「近代家長制家族」の崩壊事例をしている点がとてもわかりやすく、しっかりと脳内に吸収できました。後半部分は少し具体性に欠けた分、印象がうすくなってしまったかなと思いますが道しるべの参考になりました。


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by AKIO_TAKE | 2018-07-23 10:56 | book