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2018年 09月 26日 ( 1 )

人手不足と街の風景

ネット通販は、店舗や店員が不要なため固定費や人件費を抑制でき、物やサービスの価格・料金を低めに抑えられる利点があるとされていますが、業種によってはそうとも限らない現場が存在します。品質・価格・納期スピード・納期日選択など顧客それぞれの要望に応えるカスタマイズ生産を実現するには、まだまだ人海戦術に頼らざるを得ない現実も横たわっています。

ネット印刷通販の場合、事業者によっても改善どころは異なるはずですが、スタンダードな課題としては、運賃・人材・自動化の3点が挙げられます。ネットによる受注管理は通信の特性を活かして都心でも地方でも対応できますが、印刷物を生産する工場の立地場所については経営にダイレクトに影響を及ぼします。物流業界ではトラックドライバーの確保に相当な労力をかけていますが、現在はなかなか採用に至らず、日曜配達をやめると発表した大手運送会社もあります。印刷物は重量物でもあるので女性の継続的な雇用に難しい側面を抱え、まさにAI技術の導入が待たれるところです。

スタンダードな課題に共通項目の一つは「人材の確保・レベルアップ」です。同時に、課題解決にはこれまでのサービス内容も大幅に変更されていくことにつながっていきます。先述のように日曜配達の縮小や物流・通販のセールスポイントである「届ける」の一部が「引き取りに行く」へと、サービスの転換も考えられます。
(現在でも行っていますが)コンビニをはじめ、一時預かり的な場所がもっと街の中に増えていくかもしれません。「待ち」から「出向く」という、ある意味、少し前の暮らしぶりがAI全盛時代には再び存在する、というちょっと不思議な現象が起きているかもしれませんね。ネット印刷通販事業の業務改善打ち合わせに同行する機会から、変わりゆく街の風景を想像しています。


by AKIO_TAKE | 2018-09-26 23:15 | work