2019年 01月 12日 ( 1 )

志を購入する

一時はフォードの傘下となり、会社が存続できるかどうかという瀬戸際まで追い詰められたこともあったマツダ。しかし、厳しい環境におかれたことが「マツダのアイデンティティは何か」「マツダというブランドはどんな車をつくればよいのか」という根本的なテーマを問い直すことになり、デザインのプロセスを一新、そして顧客との絆を深める戦略を打ち出し、現在は見事に業績を回復し、一見してマツダ車とわかる個性あるメーカーとして躍進を続けています。

直線的でシャープな近未来的デザインの車が多い中、滑らかな曲線ボディのマツダ車を見かけると、つい目で追いかけてしまいます。デザインの好き嫌いは人それぞれですが、私は現在国内で美しいデザインを社会へ提供できるメーカーはマツダ、という思いです。
社のデザイナーの著書ですから、車両デザインのプロセスを一新するにあたり、様々な葛藤、苦悩を乗り越えていく様が描かれていますが、異業種でもビジネスモデル構築の参考書として役立つ一冊だと思います。

これまでわれわれは「精魂込めて車をつくり、それを求めてくださる方に届ける」とうビジネスモデルで生きてきた。(中略) しかし、これからは車に愛着を持たない人に車を売ることがビジネスの主流になるかもしれない。というくだりも、様々な業種でこれからのビジネススタイルが転換点を迎えたことを示唆しています。


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by AKIO_TAKE | 2019-01-12 23:26 | book