2019年 01月 19日 ( 1 )

平成27年東京消防庁の「消防に関する世論調査」によると、応急手当てを実施しない理由で一番多かったのは、「何をしたらよいかわからない」。次いで「かえって悪化させることが分からない」「誤った応急手当をしたら責任を問われそうだから」と続いています。適切な応急手当の普及啓発により、このような応急手当の実施する前の心理的問題を解決することができることも、今日の研修の目指すところでした。
これまで横浜防災ライセンス資機材取扱い指導員、消防団員として救急救命の研修を受講してきましたが、今日は外傷という観点から傷病者に遭遇した時、行うべきこと・行ってはいけないこと、そして最初の発見者として傷病者に対する対応の手順を学びました。救急車や救急救命士の方が現場に到着するまでの間、傷病者は不安で痛い思いをしながら現場で待っています。救急救命士の制服を見ただけで傷病者の心理も落ち着くと言われます。わずかな時間ながら、最初の観察と処置が、死亡に至らないよう、後遺症が軽減されるよう、そうした体制が行き渡る社会に少しでも役に立てたらと思います。