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自分自身を表す音楽

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人格、歴史、価値観など、かなり幅広にメタル脳を解析。
しかし、中野信子さんがヘヴィメタルをお聞きになっていたとは、ちょっとビックリ!
第1章の「私を救ってくれたメタル」では、私の人生にも身に覚えがあるぞと感じながら、また「なんで、ヘヴィメタルを聴き続けているのかな」と自問してもちゃんと答えられないことを代弁してくれているので、のっけからパワー全開で一気に読了。「そう、そう、そう」と頷きどころ満載(私にとっては)!

2015年にケンブリッジ大学の研究グループも、感情移入しやすい人はR&Bやソウル、アダルト・コンテンポラリー、ソフトロックなどの「メロウ」な音楽を好み、論理的な考え方をする傾向にある人は、パンク、ヘヴィーメタル、ハードロックなどのより「激しい」音楽を好む傾向にあることが分かったと、発表しています(参考:HUFFPOST)。「人は、自分自身を表す音楽を選ぶようです」という研究発表は興味深いですね。

・人は自らの精神状態を表現してくれる音楽を求める
・孤立してもいいという安心感を与えてくれた
・人間の生存戦略は「社会性」をつくること
・メタルを聴くと「ウソっぽいこと」を見破れる
・社会通念を打ち破るメタルの存在意義
 and more

※2/3に追記、タイトル修正、編集し直しました。


by AKIO_TAKE | 2019-02-01 23:09 | book

志を購入する

一時はフォードの傘下となり、会社が存続できるかどうかという瀬戸際まで追い詰められたこともあったマツダ。しかし、厳しい環境におかれたことが「マツダのアイデンティティは何か」「マツダというブランドはどんな車をつくればよいのか」という根本的なテーマを問い直すことになり、デザインのプロセスを一新、そして顧客との絆を深める戦略を打ち出し、現在は見事に業績を回復し、一見してマツダ車とわかる個性あるメーカーとして躍進を続けています。

直線的でシャープな近未来的デザインの車が多い中、滑らかな曲線ボディのマツダ車を見かけると、つい目で追いかけてしまいます。デザインの好き嫌いは人それぞれですが、私は現在国内で美しいデザインを社会へ提供できるメーカーはマツダ、という思いです。
社のデザイナーの著書ですから、車両デザインのプロセスを一新するにあたり、様々な葛藤、苦悩を乗り越えていく様が描かれていますが、異業種でもビジネスモデル構築の参考書として役立つ一冊だと思います。

これまでわれわれは「精魂込めて車をつくり、それを求めてくださる方に届ける」とうビジネスモデルで生きてきた。(中略) しかし、これからは車に愛着を持たない人に車を売ることがビジネスの主流になるかもしれない。というくだりも、様々な業種でこれからのビジネススタイルが転換点を迎えたことを示唆しています。


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by AKIO_TAKE | 2019-01-12 23:26 | book
著者は元「くらしの手帖」編集長で多数の著書をもつ、 松浦弥太郎氏。前作「松浦弥太郎の仕事術」の続編として届けられたものですが、氏による著書ははじめての購入です。5つの「術」に分けて仕事と生活の変化と成長についてまとめられています。2012年の刊行なので、その前年までに著者の思う仕事術のコツが披露されています。

7~8年前に刊行された本に「次第に働き方がドライとなり、その傾向は増す。故に、みんなとうまくやれる人の評価価値は急速に消滅し、自分株式会社思考で働ける人が求められる」と謳うものは数多くあります。ただ、一年に数回「みんな」のみを基調とした「どこかに根を張る」という考え方も薄らいでゆく、と見通し、一人又はチーム単位で活動することを肯定してくれる文字は、背中に手の温かさを感じさせる栄養剤となり、あすからの仕事にエネルギーをもたらしてくれます。

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by AKIO_TAKE | 2019-01-05 23:56 | book
昨年11月、ある研修旅行で大型バスに乗っているときのこと。
「ドライバーの休憩時間が法律で決められており、次のサービスエリアで20分の休憩をさせていだきます」のアナウンス。休日で高速道路も渋滞する中、かつてトラック乗務を経験した者としては心の中で「どうぞどうぞ」とつぶやきましたが同時に「今はそんなことまで言うんだー」とドライバーの労務改善について、利用者にハッキリと伝えるようになっている、と思いながらアナウンスに耳を傾けていました。

規制緩和の効能として競争原理が働き、益を享受する者もいれば反対に苦境に立たされる者あり。事業活動はつねに栄枯盛衰を伴う、厳しい世界。
競争に打ち勝つために良かれと打った策が、なんのことはない、自身を苦境に立たせてしまうこともある。この本は、物流の、とくにトラック業界が規制緩和後の「早く・安く」に応えようとした非効率的な配送が、過剰なサービスではないかと疑い始めたが、時すでに遅し、トラック業界の生産性は下がり、そのことが他の産業の生産効率を高めるという皮肉な現象を生み出していると指摘しています。それぞれの業界、業種にとって「適正な市場」とは似て非なるものがあるものの、長時間労働や今もなお要請されるサービス欲求に対応しながら働いている皆さんがいるからこそ、いまの便利な生活が成り立っていることを消費者の一人として深く考えさせられました。

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by AKIO_TAKE | 2019-01-02 12:46 | book

心弾む

日本は国土の2/3が森林です。それゆえに、ごみを処分するにはごみの体積を減らして処分しなけばならない、という事情からか・・世界でもごみ焼却場が多い国です。環境省がまとめた平成28年度の集計値では、自治体に集められるごみの焼却率は80%となかなかの焼却大国ぶり(・.・;)

海に囲まれた日本の鎖国時代は外部から資源が入ってこなかったから、捨てるものすべてを繰り返し再利用して、現代が目指そうとしている循環社会を形成していたとされていますよね。どの国でも発展の過程で苦悩するのは「衛生問題」。その点、循環社会を形成していたとされる頃の日本は...再利用で衛生問題をクリアしていたらしい。。。

2019年の事業構築に向けて、新しい視点を獲得することに興じる年末年始。


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by AKIO_TAKE | 2018-12-29 23:56 | book

試される人類の振る舞い

2025年までに人口増加によって新たに5億5千万人(出典 総務省統計局)が地球上に加わり、急速に高齢化が進む。

6年後の2025年までの間に、不均衡な人口増加と資源の枯渇問題をはじめ、都市化・食料生産問題・医療費の増大・再生可能エネルギー問題の利用・覇権争いなど多くの課題がならぶ。

地球規模で起きる、経済の重心移動・医療分野のイノベーション・新たな技術・資源の持続可能な管理方法などについて予測し、その変化をデータとともに明らかにされた情報や考えを網羅した未来予測ビジネス書。...

興味深いデータの中から一つ。
国や地域の人口動態データを比較して、その違いを明らかにすることは標準な事ですが、同じ都市の中の人口動態データを比較することは少ないようです。ロンドン市内の地域別平均寿命の違いに着目した統計があり、都心部のウェストミンスター駅から東へ7つ先の駅へ向かうにつれ、男性の平均寿命が77.7歳から71.6歳へと、7つ先の駅で6歳も寿命が短くなっている、との調査結果が紹介されています。高齢化と格差、という観点から得られた調査結果が、日本でも同様なのかどうか、興味深いデータです。

文化や生活習慣が異なる世界39か国で集めた成果をまとめたものなので読み込まないと理解しづらいところがありますが、私に不足している語彙力の強化、国際社会の考え方を深めるに役立ちました。

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by AKIO_TAKE | 2018-12-22 23:04 | book

そんなわけで

昨日の投稿のように、なんとなーくもやっとした気分が続いていたので・・・
もやっを晴らしたく、待ち人を迎えに行った羽田空港の書店で、ゆるいスケッチのデザインがgoodな2冊を購入。この週末に読もう。

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by AKIO_TAKE | 2018-12-14 23:21 | book

繰り返しの一冊

日本は外国からたくさん食材を買って輸入している。水は、食材はじめ、ものづくりにも欠かせない。

今年も世界各地で相次いだ異常気象がもたらす、干ばつや水害などの自然災害。
日本に輸入される外国の食材産地は無事なのか・・食材の観点からの降雨は、どらかと言えば外国の天候の方が気になったりして・・。


日本では、川や湖沼などの地表水は「河川法」によって水の利権が設定された「公の水」。でも地下水には明確な決まりごとはなく、土地を所有すると、その下にある地下水は自由に汲み上げられる。外国資本の土地買収が水利権の買収と危惧される所以はこのためのようです。(出典:水がなくなる日)


さて、パーマカルチャーという言葉は、次の3つの言葉を組み合わせたもので、持続可能な農業を基礎とする永続可能な文化を意味しているそうです。
パーマネント(permanent / 永久の、永続する)
アグリカルチャー(agriculture / 農業)
カルチャー(culture / 文化)

1970年代に、オーストラリアのタスマニア大学で教鞭をとっていたビル・モリソンと大学で学んでいたデビット・ホルムグレンの二人が体系化して、実践、提唱した考え方とされ、システム思考やデザイン思考といった考え方を基礎としているとのこと。・地球に配慮する・人びとに配慮する・余剰は分かち合い、消費と再生産には限度を設けよ、この3つの倫理と12の原理から成り立っています。

年を追うごとに異常気象による被害が甚大になっていく現状に、もう一度繰り返しの一冊として選んでみました。


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by AKIO_TAKE | 2018-12-05 08:55 | book

架空の生き物

今朝の神奈川新聞読書のページに、「普通」とは何かを考えたい、のタイトルで高校生の記事が紹介されています。

中学生までとは違い、勉強もバイトも日常も周りとほぼ同じ、という環境から自分で選択する機会が増えた高校生活では「普通」が何か、についても考える機会も増えた。
その普通について多くの人が普通だと思えば普通になり、少数だと普通でなくなることもある。とても不思議な「普通」をこれから考えていきたい、という思い。神奈川新聞のこのページには日々高校生の記事が紹介されており、毎朝の楽しみの一つとなっています。


まもなく迎えるAI時代の人間像の課題として「他者と協働しつつ自ら考え抜く自立した学び」が不十分とされる議論が起きる中、

「普通」についてこれから先も考え、そして、多くの普通が明らかに「誤り」と思ったときは、勇気を出して言えるようになりたいと結ぶ一言に、ピンと背筋が伸びます。


そんな高校生の投稿に刺激されて先月読了した「コンビニ人間」を思い出しました。「普通」に生きることを要求される現代社会の中で、コンビニ店員の姿を借りて、自分なりの「普通」を演じるひとりの女性。多様性を、という言葉が多く聞かれる昨今が、答えのない「普通」という「圧力」が蔓延している証じゃないのか。そんな問いを投げかけるコンビニ人間。

中高生を対象としたフォトコンテストを主催させて頂ていますが、若い世代のストレートな言葉や表現に人生の軌道修正を余儀なくされるオトナの私です笑


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by AKIO_TAKE | 2018-12-04 10:57 | book

Try again

問題解決プロセスコーディネーター アダム・カヘン氏の「敵とのコラボーレーション」

人は感情を持ち合わせているが故、否応なしに好き嫌いやフィーリングが合わないなどの理由で気の合う者が集まり、モノゴトを決めていく傾向にあります。プライベートであっても、家族の間であっても、こうしたことはあり得ること。ただ、それが地域団体や仕事となれば気が合わなかったり、対立する方とも協働することが求められます。その状態が「仕事」をする、ということであるとおっしゃられる方もいます。いずれにしても、日常において気の合わない、対立関係にある方たちと協働(コラボレーション)するシーンは沢山あるかなーと思ってます。

著書の中で従来型のコラボレーションは、多くの場合、次のような前提が暗黙的に置かれているとしています。
1. チーム全体の利益と調和を重視しなくてはならない。
2. チームで問題が何か、解決策が何か、戦略・計画は何かに合意することをめざす
3. 他者が行動を変えなければ状況に変化が起こらない。
ビジョン、企業の行動指針なども、これらの前提があって、または沿って策定される構想や未来像となるかもしれませんね。

著書ではこの前提の疑問を投げかけ、新たな前提と行動ポイントを示しています。
改めて「自分の思い通りにはいかないことが多いのは当然」と謙虚を取り戻し、これからますます大きくなり、早い展開を見せる組織や社会の課題に、与えられた材料から必要な情報を引き出し活用する方法を知ることができた一冊です。

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by AKIO_TAKE | 2018-11-15 23:37 | book