人気ブログランキング |

カテゴリ:book( 101 )

個性は細部に宿る

以下、2008年に書き残したこと。
食、もてなし、技能品の魅力、街並を「歩いて楽しむ」だけでもいい…つまり、京都にとって、由緒ある名刹、名庭は,その魅力の一部に過ぎない。京都に詳しい方は、焼きそばやお好み焼き、ラーメンなどにも隠れた逸品があり、知れば知るほど、別の角度から魅力が掘り出せる、だから何度訪れても京都は面白いのだといいます。
一方、横浜については、2泊3日を過ごすとして、果たしてそれだけの間、観光客を飽きさせずに過ごさせることができるのかという見方があります。東京から夕食だけ、あるいはお酒だけを飲みにくるならまだしも、観光して歩くような魅力が今の横浜にあるのだろうかということです。

確かに、近未来的な景観はお客さんを呼べるものなのかもしれません。山手あたりを散策していただくのもよいのかもしれません。でも、その後はどうでしょう。中華街でご飯を食べて終わり?本来、景観やデザインされた街路は、観光の「背景」に過ぎないものです。やはり、街の魅力は、小さな飲食店や物販の店舗、そうした「等身大」の場面で展開される小さなドラマによって紡がれ、織り出されていくものです。つまり、小さな、ひとりひとりの「民」の力の集積によってしか、ほんとうに魅力のある街、深みのある街はつくれないということになります。

かつて、バブル絶頂の頃、各地の都市は、争ってコンベンション・シティを目指し、大型の施設を投入しました。それが今、現在、どのような結果をもたらしているでしょう。結局、大きな会議場があっても、そこに集まった人たちが「繰り出そう」と思えるような街がなければ、街として潤うことはありません。故に、民が自らオリジナルな情報をつくり出せるか否かは、その街の魅力の有る無しを左右する大きな問題だということができます。

自ら考え、事業モデルをつくり、それを実際に構築していく。

今日のまとめ・・・10年経過して、今現在どんな結果をもたらしているのか。変わったのか、変わっていないのか。あらためて、我が街、我が市、わが身を問い直してみよう。

a0259130_23094025.jpg





by AKIO_TAKE | 2019-04-13 23:10 | book
まもなく開幕するプロ野球。いよいよですねぇ~今年はどんなドラマが観られるでしょうか、楽しみですね。
昨日、書店で見かけ購入した「二軍監督の仕事」、著者は使い手の少ないとされる変化球シンカーを武器に、ストッパーとしても大活躍した元ヤクルトスワローズの高津投手。日本だけでなく、韓国・アメリカ・台湾と世界の球団を渡り歩いてきた経験が「育成」という仕事にピッタリだなぁと思いながら読んでいます。まだ1/3しか読み終えていませんが、社員指導にも参考となる指針が詰まっていそうな感のある一冊。読了が楽しみです。

a0259130_23434875.jpg

by AKIO_TAKE | 2019-03-25 23:45 | book

更新は忘れずに

a0259130_15194798.jpg
ベストセラー「チーズはどこへ消えた」の続編。寓話な雰囲気は後退し、実用書的な印象ながら、深い話をシンプルに短くまとまっているところ、さすがです。
1時間もかからずに読了でき、手軽に自分の考えを更新することは意外と簡単かもと、ふぅーと心を軽くしてくれる一冊でした。

by AKIO_TAKE | 2019-03-21 15:20 | book
賛否両論の線引き読書ですが、いまは、ほぼ購入する本につらつらと波線を走らせる線引き読書派としてページを読み進めていますが、中でも、この「悲観する力」の著者である森博嗣さんのさんの本は波線多しの部類に入ります。ぶっきらぼうで突き放す表現の爽快さ、そしてちょっと皮肉交じりの言葉は読み急ぎを減速させる、そんな印象を著者の本には感じています。

綱引きみたいな感覚とでも言えばいいのかな・・相手にペースを持ったいかれそうなとき、相手の論を一瞬停滞させ、スキを見て「それ!」とチカラをこめてこちらのペースに持ち込む。チカラの入れどころに、どんな言葉や表現を利用すれば有効なのか。そうした教示と綱引きをしている絵が脳内スクリーンに映し出されます。バッサリと切り捨てるかのような言い方にも、ニヤけてみたり・・この一冊でも、そんな爽快感を味わえました。

a0259130_11274641.jpg

by AKIO_TAKE | 2019-03-08 23:10 | book

なんとなく酸欠

たぶん、私自身がもっともっといろいろな人と話をしたいと望んでいるんだろうなぁー、読了後に抱いた感情。
知らなければよかった、ということもいっぱいある一方で、知ろうとすることに怠慢になっていたら、知ることによって得られる楽しさにはたどり着かない。

これから機械化社会が進むにつれ、スーパーやコンビニでもボタン一つで事足り、言葉を使わない生活が続けば、自分の存在を自分で確認することができなくなり、「なんとなく酸欠」と感じながら過ごさなきゃいけないのか。と、そんなことをボヤッと考えているときに手にした一冊。
そんな気分の時に出会うから、読書はやめられない・・・

応答されることは人間最大の喜び、という一文がある。バーチャルがいいという人もいるし、リアルを好む人もいるから、その応答先の選択は人それぞれ。自分の存在を確認できる応答先はどこなのか。これから心穏やかに暮らすうえで、ひとつのヒントになりそう。

a0259130_10495698.jpg



by AKIO_TAKE | 2019-03-06 23:29 | book

慢心を剥がす

ビジネスパーソンにオススメというPRそのままに、仕事にも、そして暮らしにもいろいろな示唆を与えてくれる一冊です。運行事業という観点からトラック運送事業者にも通じる安全・安心の実践事例や考え方、事故事例の用い方はとても参考になります。第一章冒頭からの「資質のない者がいてはいけない世界」など、時折出てくる鬼教官的な表現が小気味良い分、脳裏にもしっかりさ刻み込まれてスラスラと読了できました。

多くの事故では、事故を起こした当事者も漠然とだけど異常に気付いており、それを何らかの理由をつけて自分を納得させて、オペレーションを継続して事故に至ったケースも多々ある、という一文は、トラック事故はもちろんのこと、企業経営の面からもハッとさせられます。
うまくいかなかったときに、自分が納得する理由を探し、「えっ、そこ」という理由を聞かされると、もしかしたら他責の文化が熟成されつつあるのかなぁと、心配になる・・つい最近もそんな経験をしたたばかり。

飛行機の運航にとって安全は絶対に確保するべき重要事項であるが、安全が確保された段階では安心も重要である。
正直に事実を伝えること、甘い予測をしないこと・・搭乗者の不安を取り除き、安心感を与えるために機内アナウンスの鉄則の紹介なども、企業内の連携をスムーズにする具体例・実例として取り入れられそうです。

また地球温暖化の真の問題は気温の上昇ではなく、気象が乱暴になること。という表現もパイロットならではの捉え方だし、気づきはどの分野にも転がっているんだなということを実感した本です。

a0259130_21252809.jpg


by AKIO_TAKE | 2019-03-03 21:26 | book

自分自身を表す音楽

a0259130_23092966.jpg

人格、歴史、価値観など、かなり幅広にメタル脳を解析。
しかし、中野信子さんがヘヴィメタルをお聞きになっていたとは、ちょっとビックリ!
第1章の「私を救ってくれたメタル」では、私の人生にも身に覚えがあるぞと感じながら、また「なんで、ヘヴィメタルを聴き続けているのかな」と自問してもちゃんと答えられないことを代弁してくれているので、のっけからパワー全開で一気に読了。「そう、そう、そう」と頷きどころ満載(私にとっては)!

2015年にケンブリッジ大学の研究グループも、感情移入しやすい人はR&Bやソウル、アダルト・コンテンポラリー、ソフトロックなどの「メロウ」な音楽を好み、論理的な考え方をする傾向にある人は、パンク、ヘヴィーメタル、ハードロックなどのより「激しい」音楽を好む傾向にあることが分かったと、発表しています(参考:HUFFPOST)。「人は、自分自身を表す音楽を選ぶようです」という研究発表は興味深いですね。

・人は自らの精神状態を表現してくれる音楽を求める
・孤立してもいいという安心感を与えてくれた
・人間の生存戦略は「社会性」をつくること
・メタルを聴くと「ウソっぽいこと」を見破れる
・社会通念を打ち破るメタルの存在意義
 and more

※2/3に追記、タイトル修正、編集し直しました。


by AKIO_TAKE | 2019-02-01 23:09 | book

志を購入する

一時はフォードの傘下となり、会社が存続できるかどうかという瀬戸際まで追い詰められたこともあったマツダ。しかし、厳しい環境におかれたことが「マツダのアイデンティティは何か」「マツダというブランドはどんな車をつくればよいのか」という根本的なテーマを問い直すことになり、デザインのプロセスを一新、そして顧客との絆を深める戦略を打ち出し、現在は見事に業績を回復し、一見してマツダ車とわかる個性あるメーカーとして躍進を続けています。

直線的でシャープな近未来的デザインの車が多い中、滑らかな曲線ボディのマツダ車を見かけると、つい目で追いかけてしまいます。デザインの好き嫌いは人それぞれですが、私は現在国内で美しいデザインを社会へ提供できるメーカーはマツダ、という思いです。
社のデザイナーの著書ですから、車両デザインのプロセスを一新するにあたり、様々な葛藤、苦悩を乗り越えていく様が描かれていますが、異業種でもビジネスモデル構築の参考書として役立つ一冊だと思います。

これまでわれわれは「精魂込めて車をつくり、それを求めてくださる方に届ける」とうビジネスモデルで生きてきた。(中略) しかし、これからは車に愛着を持たない人に車を売ることがビジネスの主流になるかもしれない。というくだりも、様々な業種でこれからのビジネススタイルが転換点を迎えたことを示唆しています。


a0259130_23594608.jpg

by AKIO_TAKE | 2019-01-12 23:26 | book
著者は元「くらしの手帖」編集長で多数の著書をもつ、 松浦弥太郎氏。前作「松浦弥太郎の仕事術」の続編として届けられたものですが、氏による著書ははじめての購入です。5つの「術」に分けて仕事と生活の変化と成長についてまとめられています。2012年の刊行なので、その前年までに著者の思う仕事術のコツが披露されています。

7~8年前に刊行された本に「次第に働き方がドライとなり、その傾向は増す。故に、みんなとうまくやれる人の評価価値は急速に消滅し、自分株式会社思考で働ける人が求められる」と謳うものは数多くあります。ただ、一年に数回「みんな」のみを基調とした「どこかに根を張る」という考え方も薄らいでゆく、と見通し、一人又はチーム単位で活動することを肯定してくれる文字は、背中に手の温かさを感じさせる栄養剤となり、あすからの仕事にエネルギーをもたらしてくれます。

a0259130_00000322.jpg

by AKIO_TAKE | 2019-01-05 23:56 | book
昨年11月、ある研修旅行で大型バスに乗っているときのこと。
「ドライバーの休憩時間が法律で決められており、次のサービスエリアで20分の休憩をさせていだきます」のアナウンス。休日で高速道路も渋滞する中、かつてトラック乗務を経験した者としては心の中で「どうぞどうぞ」とつぶやきましたが同時に「今はそんなことまで言うんだー」とドライバーの労務改善について、利用者にハッキリと伝えるようになっている、と思いながらアナウンスに耳を傾けていました。

規制緩和の効能として競争原理が働き、益を享受する者もいれば反対に苦境に立たされる者あり。事業活動はつねに栄枯盛衰を伴う、厳しい世界。
競争に打ち勝つために良かれと打った策が、なんのことはない、自身を苦境に立たせてしまうこともある。この本は、物流の、とくにトラック業界が規制緩和後の「早く・安く」に応えようとした非効率的な配送が、過剰なサービスではないかと疑い始めたが、時すでに遅し、トラック業界の生産性は下がり、そのことが他の産業の生産効率を高めるという皮肉な現象を生み出していると指摘しています。それぞれの業界、業種にとって「適正な市場」とは似て非なるものがあるものの、長時間労働や今もなお要請されるサービス欲求に対応しながら働いている皆さんがいるからこそ、いまの便利な生活が成り立っていることを消費者の一人として深く考えさせられました。

a0259130_12461554.jpg


by AKIO_TAKE | 2019-01-02 12:46 | book