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カテゴリ:book( 107 )

規制の外

第25回参議院選挙も終わり、投票から選出された新たな国会議員も、これから法律をつくり、私たちの暮らしに必要な政策の予算を決定してくれることになります。この選挙期間中、投票の参考になるようにと色々な本に目を通してみました。

平川克己さん著の「路地裏で考える」もその一冊。歯切れ良すぎる批判にハラハラしながらも、そのスパッとした痛快な語り口は文字を追う視線を飽きさせません。参議院選挙では法律をつくる人たちを選出したわけですが、世の中は四角張った規制の中だけでは解決できなかったりすることも多くあります。いや、むしろそうしたケースの方が多かったりするかもしれませんね。

この本の中でも紹介されている「湯を沸かすほどの熱い愛」( http://atsui-ai.com/ ) は、血縁関係がない家族をテーマに、私の中の感情や愛情を規制の内だけでは処理しきれない様子が描かれています。そういえば、選挙戦最終日の7月20日(土)には「万引き家族」が地上波で放送されていましたね。

社会の秩序は承知しながらも、それだけでは生きていけない境遇と向き合う人々に政治は機能するのか。この参院選に深く考えさせられたテーマでした。

追記 映画「湯を沸かすほどの熱い愛」は私の実体験をと重なるシーンもあったので紹介しました。ご覧なる場合は、ネット上のレビューなども参照して上でご判断ください。
https://www.youtube.com/watch?v=hJpuEyL6Dzo

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by AKIO_TAKE | 2019-07-21 23:55 | book

放棄

キャプションの「人生を縛るものではなく、」が目に留まり、ペラペラめくってみるとグラフが多用され、世代間の比較、差異等が学べそうなので、レジヘ。
価値観が多様化した社会になっているから、世代間の差違や若い方たちに対する私の「きっと、こうに違いない」という思い込みを放棄できればいいな。

横浜中華街への誘客ビジョン策定や人材採用の傾向と対策など、個人的な訓練書にもなるかも。今週末の一冊として・・

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by AKIO_TAKE | 2019-07-18 23:55 | book

空の見上げ方

読書はまだまた身勝手だなぁと実感させてくれる大切な時間をつくりだしてくれます。「手紙屋」の次に手にした喜多川泰さんの「運転者」も胸に突き刺さるいくつもの言葉に触れられる良著でした。

2010年から中高生の皆さんと一緒に、社会に向けて環境の修復や保全を目指した情報発信活動をしています。2016年からは「かんきょう文化祭」として活動プログラムの充実を図っていますが、思うような成果に届かなかったり、評価を頂けず、「ん~、ちょっとうまくいかないなぁ」なんて空を見上げることもあります。

けれど「運転者」を読んで空の見上げ方が変わりそうです。

うまくいかないなぁ、て見上げるときは「今すぐに」とか「自分にとって」とか、そんな心持の時なんだと・・

その成果は自分に表れるとは限らない。むしろ、自分の周りの大切な人とか、次の世代とか・・そういうところに表れることだってある。・・(中略)・・<今すぐ、自分だけ>って考えすぎなんですよ。(文中より抜粋)

そうだよ、そう。この活動の理念は「環境問題を考えることは、次の人のことを考える力をつけること」って自分で周辺の人言っているじゃん、力説してるじゃん笑

それぞれの時代に生きた人が、・・(中略)・・自分の役割を果たすように・・(中略)・・前の世代よりもいい時代に生まれ育つことができるようになる。(文中より抜粋)

空を見上げるのが楽しくなりそうです。

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by AKIO_TAKE | 2019-07-17 23:06 | book

人と一緒にいること

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東京都豊島区の豊島岡女子学園において、2017年5月から月1回ペースで5回行われた講義を書籍化したもの。この講義は人間の基本的条件である「人と一緒にいること」を念頭に「政治って何だろう?」を考えてみようというものです。自分が自分らしくありつつ、人と共に生きるということはどういうことか。そしてそれは「政治」といかに結びついているかを考えています。中高生に向けた講義ですが大人にも、「人と一緒にいること」の素晴らしさとつらさを、改めて考えさせてくれる書籍だと思います。

各講義は以下の通り、そして目次となっています。
第1講「変わりゆく世界と<私>」
第2講「働くこと、生きること」
第3講「人と一緒にいることの意味」
第4講「選挙について考えてみよう」
第5講「民主主義を使いこなすには」

ちょうど今、日本では7月21日(日)が投票日の参議院議員選挙戦行われていますが、この書籍では政治を次のように定義しています。「自由かつ平等な個人同士が、言葉を交わし、ともに秩序をつくっていくためには、どうしたらよいのか。それを考えるのが政治」。

社会にはいろいろな考え方をする人がいるわけで、どんなに議論してもなかなか一致しないことの方が当たり前というか、そうなるのが一般的。第4講では、政治における決め方や多数決って本当に正しいのか、現行の選挙制度の未熟性と可能性等について考察しています。多数決で機能するのは一定の条件下のみで、その条件が当てはまらない場合は他のルールを考える余地があるのではと提案しています。

民主主義の多くの制度は、わずかこの200年余りの間に採用されたもので、完全無欠なものでない。人は、なんとなく今あるルールを改めることは苦手なようで、今あるものが当たり前と考えてしまうのではないか・・・もっと、違う決め方があるだろうし、なにより、IT技術の進化で技術的な弊害は減っていから、決め事の幅は広がっている。もっと想像力を駆使すれば、中高生のみなさんが大人になった時に機能する制度に作り替えることができるはず。

人々の民意を測ることは容易ではない。投票して集計されたものが果たして民意と言えるのか。何の議論もせず、投票だけするのは民意の測り方としてはだいぶ乱暴ではないか、と選挙制度・民意・投票とは何なのか、ちゃんと説明できるのかを私に問うてきていると感じながら第4講を読みました。
そして「議論」の場を作りだしていくのは「あなた」であって、他者にあらずを忘れないように、と。

中高生への講義ですが、大人にも思考の更新を促す書籍だ、と思いながら本を閉じました。



by AKIO_TAKE | 2019-07-15 07:34 | book
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「メタル脳」に続いての、中野信子さんの一冊。
キャッチコピーに惹かれてレジへ運んだということは、自分の意識の中に「オレッて都合のいい人」と認めている証かもしれませんね。
アンガーマネージメントにもつながりそう。ともかく読んでみよう。

by AKIO_TAKE | 2019-06-06 22:14 | book

一段落

色々な解説はありますが、本書では広範な諸問題を、垣根を越えて複合的な視点からまとめ、解決を目指す学問をリベラルアーツとして定義。
と、読後感を書き出すわけではなく、書類作成も一段落したので、数日ぶりに書店に足を運んできました。
きょうは嬉しいことに5冊購入できたので、まず写真を笑。そんなわけで、あすから積読解消の日々に突入! 

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by AKIO_TAKE | 2019-04-30 21:39 | book

個性は細部に宿る

以下、2008年に書き残したこと。
食、もてなし、技能品の魅力、街並を「歩いて楽しむ」だけでもいい…つまり、京都にとって、由緒ある名刹、名庭は,その魅力の一部に過ぎない。京都に詳しい方は、焼きそばやお好み焼き、ラーメンなどにも隠れた逸品があり、知れば知るほど、別の角度から魅力が掘り出せる、だから何度訪れても京都は面白いのだといいます。
一方、横浜については、2泊3日を過ごすとして、果たしてそれだけの間、観光客を飽きさせずに過ごさせることができるのかという見方があります。東京から夕食だけ、あるいはお酒だけを飲みにくるならまだしも、観光して歩くような魅力が今の横浜にあるのだろうかということです。

確かに、近未来的な景観はお客さんを呼べるものなのかもしれません。山手あたりを散策していただくのもよいのかもしれません。でも、その後はどうでしょう。中華街でご飯を食べて終わり?本来、景観やデザインされた街路は、観光の「背景」に過ぎないものです。やはり、街の魅力は、小さな飲食店や物販の店舗、そうした「等身大」の場面で展開される小さなドラマによって紡がれ、織り出されていくものです。つまり、小さな、ひとりひとりの「民」の力の集積によってしか、ほんとうに魅力のある街、深みのある街はつくれないということになります。

かつて、バブル絶頂の頃、各地の都市は、争ってコンベンション・シティを目指し、大型の施設を投入しました。それが今、現在、どのような結果をもたらしているでしょう。結局、大きな会議場があっても、そこに集まった人たちが「繰り出そう」と思えるような街がなければ、街として潤うことはありません。故に、民が自らオリジナルな情報をつくり出せるか否かは、その街の魅力の有る無しを左右する大きな問題だということができます。

自ら考え、事業モデルをつくり、それを実際に構築していく。

今日のまとめ・・・10年経過して、今現在どんな結果をもたらしているのか。変わったのか、変わっていないのか。あらためて、我が街、我が市、わが身を問い直してみよう。

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by AKIO_TAKE | 2019-04-13 23:10 | book
まもなく開幕するプロ野球。いよいよですねぇ~今年はどんなドラマが観られるでしょうか、楽しみですね。
昨日、書店で見かけ購入した「二軍監督の仕事」、著者は使い手の少ないとされる変化球シンカーを武器に、ストッパーとしても大活躍した元ヤクルトスワローズの高津投手。日本だけでなく、韓国・アメリカ・台湾と世界の球団を渡り歩いてきた経験が「育成」という仕事にピッタリだなぁと思いながら読んでいます。まだ1/3しか読み終えていませんが、社員指導にも参考となる指針が詰まっていそうな感のある一冊。読了が楽しみです。

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by AKIO_TAKE | 2019-03-25 23:45 | book

更新は忘れずに

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ベストセラー「チーズはどこへ消えた」の続編。寓話な雰囲気は後退し、実用書的な印象ながら、深い話をシンプルに短くまとまっているところ、さすがです。
1時間もかからずに読了でき、手軽に自分の考えを更新することは意外と簡単かもと、ふぅーと心を軽くしてくれる一冊でした。

by AKIO_TAKE | 2019-03-21 15:20 | book
賛否両論の線引き読書ですが、いまは、ほぼ購入する本につらつらと波線を走らせる線引き読書派としてページを読み進めていますが、中でも、この「悲観する力」の著者である森博嗣さんのさんの本は波線多しの部類に入ります。ぶっきらぼうで突き放す表現の爽快さ、そしてちょっと皮肉交じりの言葉は読み急ぎを減速させる、そんな印象を著者の本には感じています。

綱引きみたいな感覚とでも言えばいいのかな・・相手にペースを持ったいかれそうなとき、相手の論を一瞬停滞させ、スキを見て「それ!」とチカラをこめてこちらのペースに持ち込む。チカラの入れどころに、どんな言葉や表現を利用すれば有効なのか。そうした教示と綱引きをしている絵が脳内スクリーンに映し出されます。バッサリと切り捨てるかのような言い方にも、ニヤけてみたり・・この一冊でも、そんな爽快感を味わえました。

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by AKIO_TAKE | 2019-03-08 23:10 | book