カテゴリ:防災( 108 )

昨日、横浜市中消防署開設100周年記念の一環として開催された防災講習会に参加してきました。横浜開港資料館の吉田様による「大火災に向き合った人々」をテーマに関東大震災と横浜消防体制についてと、もう一方は、危機管理アドバイザー国崎信江さんの家庭や地域でできる防災をテーマとした講演でした。

もう12年くらい経つと思います。国崎さんをお招きして防災セミナーを主催したことがあります。とても丁寧にお話をされる印象が残っていたこともあり、ひさしぶに聴講させていただきました。政府の中央防災会議にも参加されたり、東日本大震災や熊本地震の際にも現地へ赴き、救助・救援活動に携わってこられた経験の蓄積は以前とは全く異なり、優しい話し方ながらも鋭い提示と言葉で、聞く者を引きずりこんでいきます。

首都直下型地震が本当に発生した場合、どうなるかなんて想像できません。揺れに耐えたとしても、その後何日間にわたって不自由な生活を送らなければならないかは、未知の世界です。想像ができないわけですから、被災地を何度も訪問されていらっしゃる方の講演は貴重な機会です。

個人的に自然災害を学ぶことは地域の暮らしを考えることに役立つという思いから、これまでも色々なセミナーに参加したり、防災士はじめ、防災に関する資格を取得したり、訓練等にも足を運んできました。これは続けていきますが、昨日の講演の中での食料備蓄に関する話は、私の防災知識の更新が滞っていることを認識させられました。また、避難所に何度も行かれた経験者が発する言葉は、いかに「非日常によって起こる出来事を想像することが困難」かを改めてつよく問われたように思います。「あなたは防災な関心があり本を読んでいるけれど、ご家族はどうでしょう?」の問いかけと、20年に亘り、災害現場を見てきた方の「どうぞ、自然災害を生き延びてください」という最後の言葉がとても印象に残り、とにもかくにも家族にもっと関心を持ってもらえるように何をしたらいいかを考えたいと思いました。

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by AKIO_TAKE | 2019-03-18 11:17 | 防災

情報受伝達訓練

午前9時に震度6強の地震発生という想定の下、家族の安全を確認した後、活動服に着替え、所属する消防団器具置き場に向かい、警戒本部を設置、災害救助要請に対して出動できるように、適切・迅速な指示伝令が行えるための訓練に参加してきました。
大規模災害の発生時の初動体制を確認しながら、消防団本部と各地域を担当する分団間の情報伝達が正しく行われることを確認するための訓練です。

災害の発生場所、種類【火災・警戒・救助・その他】が無線で伝えられ、実際に消防車両に乗車し、または徒歩で発生場所へ向かうよう、様々な情報が矢継ぎ早に飛んできます。今日は机上訓練ではなく、行動する訓練でしたが、青空が広がり暖かい1日だったので受伝達や救助、身体的にも良い条件下での訓練となりました。しかし、荒天だったり、道路が壊滅的となれば、すべて機材を抱えて徒歩で向かったりと、そもそも現場へ出向けないこともありそうだということは容易に想像できる訓練となりました。

実際に放水したり、救助器具を使っての負傷者救助・搬送する、より本格的な行動訓練は準備も、訓練自体も複雑になり時間を要するので、なかなか実現が難しい一面もあります。日頃顔を合わせているメンバーでも、無線での指示伝令は解釈を異にします。けれど、気候的にも時間帯的にも地震は予告なしでやってきます。本日のメニューでも充分に災害時を想像して行動シュミレーションを行えるので、今日の反省を次回は活かせるようにしたいと思います。

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by AKIO_TAKE | 2019-02-24 21:23 | 防災

最初の対応者

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外傷傷病者に遭遇する可能性のある医療資格を保有しない救助者(ファーストレスポンダー=最初の救助者)を対象に、傷病者発見(事故等の覚知)から救急隊等に引き継ぐまでの適切な対応を学ぶ研修に参加してきました。バイクで事故を起こして道路に横たわるライダーや建設現場での墜落・転落事故に遭遇した時、必要な観察と処置のみを行い、迅速に適切な医療機関に搬送できるようにするため、事故等がどのような経緯で発生し、どのような力が傷病者に働いているのか、どこから墜落・転落したのか、体のどの部位から着地点の状態(アスファルトや土等)などついて把握、考慮して、早期の119番通報を冷静に行えるよう、「状況の評価と傷病者の評価」を適切にできるようにする研修です。

平成27年東京消防庁の「消防に関する世論調査」によると、応急手当てを実施しない理由で一番多かったのは、「何をしたらよいかわからない」。次いで「かえって悪化させることが分からない」「誤った応急手当をしたら責任を問われそうだから」と続いています。適切な応急手当の普及啓発により、このような応急手当の実施する前の心理的問題を解決することができることも、今日の研修の目指すところでした。

これまで横浜防災ライセンス資機材取扱い指導員、消防団員として救急救命の研修を受講してきましたが、今日は外傷という観点から傷病者に遭遇した時、行うべきこと・行ってはいけないこと、そして最初の発見者として傷病者に対する対応の手順を学びました。救急車や救急救命士の方が現場に到着するまでの間、傷病者は不安で痛い思いをしながら現場で待っています。救急救命士の制服を見ただけで傷病者の心理も落ち着くと言われます。わずかな時間ながら、最初の観察と処置が、死亡に至らないよう、後遺症が軽減されるよう、そうした体制が行き渡る社会に少しでも役に立てたらと思います。

by AKIO_TAKE | 2019-01-19 22:53 | 防災

あの日をつなぐ

被災から24年目を迎えた今日午後3時から、記憶と記録を最も覚えている30代の若い世代が、阪神淡路大震災の追悼行事「1・17のつどい」を開催。会場は1923年(大正)年の関東大震災で大きな被害を受け、小音楽堂も倒壊した歴史がある日比谷公園。17時46分に黙とうする。

by AKIO_TAKE | 2019-01-17 09:04 | 防災

コールサイン

今夜は消防無線の訓練。
災害時の通信における呼称に慣れることや各現場と本部の情報共有を想定した無線機の操作訓練です。無線通信は消防団員以外も傍受できることに留意し、個人情報につながる情報は絶対行わずに情報共有することが求められます。また、その状況や現場状況を伝える略称(無線用語)もそれなりにあるので、これを覚えるだけでも一苦労です。日常で使うことはほとんどないので、覚えたはいいが、はてさて数日で記憶から消去されてしまうのは致し方ないところ。故に、意識的にチェック表をつくって、見返すことは必須だし、なにより、災害時に本当にちゃんと情報を伝えられるかも日常の中で無線機をどれだけ愛でられるか次第・・。写真はヘルメットにて。

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by AKIO_TAKE | 2019-01-11 23:49 | 防災

刻々と

今年はラグビーワールドカップ、来年はオリンピックと世界からお客様を迎える、神奈川県。年始のあいさつでも消費税増税、横浜市役所移転に伴う周辺地域のゆくえに並ぶ話題です。海外のお客様をお迎えするあたり、様々な課題がありますが、中でも救急、救護では現在でも日本語では意思疎通できない方への対応が急がれているようです。いまは翻訳アプリという便利なツールがありますが、しかし、中国語ひとつとっても日本でいうところの方言があって、すべての言葉をカバーできるものでなく現場では色々と腐心しながら対応しているのが実際のところではないかと推測しています。

観光やスポーツ観戦目的で来日されたお客様も環境の変化により体調を崩される方も多くなるはずです。また、不意に襲ってくる地震にも備えておく必要があります。政府の中央防災会議の公表によると、首都直下型地震の被害想定ではオフィスのエレベーター停止が12万基(※)、閉じ込めは約1万人という数字が出されています。閉じ込められると、場所によっては長い日数をエレベーターの中で過ごす、という現実から目を背けるわけにもいきません。いま、海洋汚染問題でプラスチック製品が肩身の狭い思いをしていますが、いつどこで遭遇するかわからない自然災害に備え、コンビニ袋など、緊急時の排泄対策も日頃から準備・検討しておいた方がいいかなと・・・年始のあいさつから、改めて日頃の備えに関心が厚くなっています。

関連投稿→救急リスク2
※2010年データ(ちょっと古くて恐縮) また、首都圏のマンションでは18万基、約1500人が閉じ込められるとされています。


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by AKIO_TAKE | 2019-01-04 23:42 | 防災

教訓として

北海道札幌市内で16日夜、居酒屋などが燃え42人がケガをした爆発事故で、居酒屋の隣の不動産仲介会社の従業員が「スプレー缶100本以上に穴をあける作業をした後、爆発した」などと話していることがわかった。(出展 Yahoo!ニュース)

はじめに、今般の事故で被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。
リサイクル出前講師でも、スプレー缶の捨て方については過去の爆発事例などを紹介して、室内で缶に穴をあける行為は慎んでいただくようお願いしています。横浜でも、札幌でもかつては缶に穴をあけ、中身を空にしてから排出するようになっていましたが、家庭内での爆発事故をうけて現在は「中身を使い切って 穴はあけない。キャップはプラスチック製容器包装へ。中身が出せなくなったものについては居住する区の収集事務所に相談」となっています。使い切れなかった場合は新聞紙などの紙、又は布地の物に吹き付け、吹き付けた新聞紙や布地は燃やすごみとして処分することになっています。正しい排出に留意してください。

横浜市の家庭から排出されるスプレー缶の分別、廃棄方法 → 横浜市ごみ分別辞典



by AKIO_TAKE | 2018-12-17 17:41 | 防災
秋晴れ日曜日の午前中は大規模災害訓練。地震が発生、家屋は倒壊し住人が下敷きになっている、閉じ込められていることを想定した訓練と、20mの消防ホースを8本ほどつなげた遠距離送水放水訓練でした。家屋倒壊から救助する訓練ではチェーンソー・エンジンカッター・油圧切断カッター・ウィンチなどの資機材を用いて行います。この資機材、改良されていくこと自体はいいのですが、軽微な操作方法の変更や機器の配置が変更になって、時々「んっ?」と戸惑うことも・・。

消防団は市町村の消防機関の一つとして火災時の消火活動や災害時の救出活動、避難誘導の他、平常時では地域における消防力・防災力の向上や地域コミュニティの維持・振興において重要な役割も担っていて、その地域住民の方で組織されているケースが多いはずです。
また横浜市には、身近な小中学校を459か所(※1)を被災した住民の避難生活の場所や、住民による救助・救護活動の拠点と位置付け、小中学校に配備されている防災倉庫の資機材を取り扱うリーダーを要請する横浜防災ライセンス事業を平成15年から始めています。このリーダー達に資機材の取り扱いを教える指導員も、市民から募っており、私はこの指導員2期生の応募し、平成16年から3年間活動していました。事業が立ち上がった頃(※2)は市内18区から防災に関心ある市民が集まってきたので、他区の「地域事情・防災事情」も聴くことができ、地域という重要ワードをベースに、地域から横浜市までと広い防災視点を養うことができたと思います。

指導員として活動していたのはもう10年前。当時から比べると歴史ある消防団が取り扱う資機材とは異なっていることも多く、両方の地域防災組織に属していると資機材の操作に戸惑うこともありましたが、今はそれもだいぶ解消されてきています。いずれにしても、折角の防災資機材なので時間を見計らってとにかく触って慣れていくことが税金の有効活用につながりますし、軽微な機材変更にも対応できます。

そして、幾多の災害が教えてくれているように、震災に備えるとは日常から地域に共生力があるかないかということに集約されていると思うので、時間があれば、参加できれば、資機材を使いながら地域の方たちとの対話を重ねていきたいと思います。

(※1)平成30年10月現在 
(※2)現在は活動に参加できていないので、事業が立ち上がったころと表記しました。

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by AKIO_TAKE | 2018-11-11 17:32 | 防災

定期訓練

今夜は地元消防団の定期訓練で油圧切断機の点検、動作確認をチェック。
交通事故現場や、建物の倒壊など災害救助活動の障害になっている場合にこの「油圧切断機」を使って、金属等を切断、拡張します。
傘の骨、直径5㎝程のプラスチックパイプや鉄パイプなどを試しました。ブレード(刃)の根元や先っぽでも、切れ方・割れ方は異なるものです。現実的に私たち消防団が使うシーンは限られてきますが、どの程度の堅さや太さまで適用できるのか、取り扱う際の危険はどんなところにあるのか。そうしたことだけでもを知っておくことは大切なことだと、改めてリスク管理の意識共有をしました。


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by AKIO_TAKE | 2018-10-12 23:52 | 防災

一次トリアージ

大幅な救急出動大幅件数の増加によって、救急現場への到達時間や現場から搬送までにかかる時間もわずかなながら長くなっていて、横浜市は2019年をピークに人口減少に入るものの、2030 年の救急出場件数は24万件超(2015年の1.36倍)に達すると見込んでいます。現状の消防力で、大規模災害が横浜市で発生した時、同時多発的に発生する傷病者に対応することは困難である。それでも一人でも多くの市民を救済するにはどのように備えたら良いのか。その訓練(トリアージSTART法訓練)に昨日参加してきました。
トリアージSTART法については・・ここをクリック

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傷病者役それぞれにも、歩行不能とか簡単な指示に応じない、呼吸回数などが書かれたカードが配られ、声をかけながらトリアージを行い、ふるい分けの訓練をしました。1分を目標に4段階のどこに当てはまるかを判断するのですが、かなり難しいです。

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実際にたくさんの傷病者がいる現場を想像すると、本当にできるかなーと不安になりますが、10年ほど前から防災士や横浜市防災資機材取扱い指導員として学ばせてもらった経験から言うと、防災現場での救助は「一言を発する勇気と危険回避のための勇気ある判断」だと思っています。そして傷病者が多数発生するのは災害ばかりではなく、食中毒などの現場にも遭遇するかもしれません。様々なシーンを想像する力を鍛える事・・日々はこれに尽きます。

最後は首を負傷した方を救助するためのバックボード及びネックカラーの取扱い訓練を行って終了。これは難しい・・一度や二度の訓練では取り扱えないが、各消防分団に配備されるので、救助資機材のある場所を消防職員に伝えるだけでも大切な市民救助の役割だと思っています。

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by AKIO_TAKE | 2018-09-24 16:23 | 防災